「看護師国家試験に予備校は必要なのかな」と、模試の結果を見ながら悩んでいませんか。
周りが対策講座に申し込み始めると、自分だけ取り残されたようで焦りますよね。
でも、お金も時間も限られている中で、本当に必要なのか判断できない。
その迷いは、とても自然なことです。
この記事では、予備校と独学の違いと、あなたがどちらに向いているかの見分け方をお伝えします。
この記事でわかること
- 予備校と独学の違い(サポート・向いている人)
- 独学で伸び悩む人に共通する3つの原因
- 自分に予備校が必要かを見極める3ステップ
予備校が必要かは「合格率」より「勉強を回せるか」で決まる
厚生労働省「第115回看護師国家試験の合格発表」によると、2026年2月実施の試験の合格率は全体で88.3%、新卒者では94.1%でした。
数字だけ見ると「ほとんどの人が受かる試験」に見えます。
ただ、同じ発表の受験者数・合格者数から計算すると、既卒者は約5,600人が受験して合格は約1,800人。
合格率は3割ほどにとどまります。
つまり、一度つまずくと、立て直すのが一気に難しくなる試験なのです。
また、多くの看護学校では業者模試や外部講師による対策講座を、実習スケジュールに合わせて組み込んでいます(例:静岡市立静岡看護専門学校の国家試験受験対策)。
新卒の方は、すでに「予備校的なもの」を一部使っている状態です。
だから本当の問いは「予備校に行くかどうか」ではありません。
「学校の対策と独学で、自分の弱点を最後まで埋めきれるか」です。
独学で伸び悩む人に共通する3つの原因
原因1:模試の「点数」だけを見て、弱点を分析できていない
模試が返ってきたとき、合計点と判定だけを見て終わっていませんか。
たとえば、必修が毎回38点前後なのに「一般問題の点数が良いから大丈夫」と安心してしまう。
独学で苦戦する人に多いのが、このパターンです。
国試は、必修問題で50点中40点以上を取らないと、ほかがどれだけ良くても不合格になります。分野ごとの正答率を見ずに問題集を最初から解き直すと、得意分野ばかり伸びてしまいます。
点数より「どこで落としたか」を見る力が、独学の生命線です。
原因2:実習・卒業研究・就職活動で計画が崩れる
最終学年は、実習記録に追われる時期と国試対策の時期が重なります。
「実習が終わったら本気を出す」と決めていたのに、気づけば秋の模試…という声は毎年のように聞きます。
特に実習中は、記録と睡眠だけで1日が終わり、勉強時間がゼロの週が続くこともあります。
そこから自力で巻き返すには、かなりの意志の強さが必要です。
独学は自由な分、遅れを指摘してくれる人がいません。
計画が崩れたときに戻せる仕組みがないことが、独学の最大のリスクです。
原因3:状況設定問題で「なぜその答えなのか」を説明できない
状況設定問題は1問2点と配点が大きく、事例を読んで優先順位を判断する力が問われます。
過去問の答えを暗記しても、患者さんの設定が少し変わるだけで解けなくなります。
現場でも、根拠を言えないまま動くと必ずどこかで止まります。
国試も同じで、答えを覚えるのではなく、根拠を言葉にする練習が欠かせません。
予備校と独学の違いを比較|あなたに向いているのはどっち?
まずは、独学と予備校(国試対策講座)の違いを表で整理します。
| 比較項目 | 独学(市販教材・アプリ) | 予備校・国試対策講座 |
|---|---|---|
| 費用 | 参考書・問題集代が中心で抑えやすい | 講座の種類や期間によって大きく変わる |
| 学習ペース | 自分で自由に決められる | カリキュラムに沿って進む |
| 弱点分析 | 模試の結果を自分で読み解く | 講師や成績データで指摘してもらえる |
| 質問できる相手 | 学校の先生や友人に限られる | 講師に直接質問できる |
| 向いている人 | 計画を立てて継続できる人 | 計画が崩れやすい人・既卒の人 |
独学が向いている人と、失敗しない進め方
模試で安定して合格圏にいて、計画どおりに勉強を進められている人は、独学で十分に戦えます。学校の対策講座がある新卒の方なら、なおさらです。
ただし独学では、うまくいっているかを自分で判断し続ける必要があります。
次の3つを習慣にしておくと、ひとりでも軌道修正しやすくなります。
- 模試が返ってきたら、分野別の正答率が低い順に3つ書き出す
- 1週間ごとに「やる科目」と「問題数」を決め、週末に達成度を確認する
- 友人と週1回、状況設定問題の根拠を口で説明し合う
予備校が向いている人と、選ぶときのポイント
模試でボーダー付近を行き来している人や、実習中は勉強がほぼ止まってしまう人は、予備校を検討する価値があります。
既卒で一人で勉強している人も、ペースを作る意味で大きな支えになります。
一方で、予備校に通えば安心というわけではありません。
講義を聞いただけで満足し、問題演習が足りずに伸び悩む人もいます。
通うなら「講義+自分で解く時間」をセットで確保することが前提です。
- まず無料の体験講義や説明会に参加し、講義のわかりやすさを確かめる
- 通学・オンライン・映像講座のうち、実習や仕事の時間と両立できる形を選ぶ
- いきなり全科目コースではなく、苦手分野の単科講座から検討する
迷う人は「独学+必要な部分だけ予備校」で十分
独学か予備校かの二択で考える必要はありません。
基本は学校の対策と独学で進め、苦手分野や直前期だけ講座を使うという選び方もあります。
- 夏〜秋の模試2回分で、必修と苦手分野の点数の推移を確認する
- 伸びていない分野がはっきりしたら、その分野の単科講座や直前講座だけ検討する
大事なのは「どこに通ったか」ではなく、「弱点を本番までに埋めきったか」です。
今日からできる「予備校が必要か」の見極め3ステップ
迷っているなら、次の3つを今日のうちに試してみてください。
- 直近の模試を出して、必修問題が40点以上取れているか確認する
- 分野別の正答率が低い順に3つ書き出し、それぞれの対策方法を自分で説明できるか考える
- 過去1か月の勉強を振り返り、計画どおり進んだ週に〇、崩れた週に×をつける
2と3で「説明できない」「×が多い」なら、予備校や講座を検討するサインです。どちらも問題なければ、今のやり方を信じて大丈夫です。
迷っている時間がいちばんもったいないので、まずは模試の結果を開くところから始めてみてください。
看護師国家試験の予備校に関するよくある質問
予備校に行かないと看護師国家試験に落ちますか?
いいえ、予備校に通わずに合格している人はたくさんいます。
学校の対策講座と市販教材、模試の振り返りを丁寧に続ければ、独学でも十分に合格を目指せます。
予備校はいつから通うのがいいですか?
決まった正解はありませんが、目安の一つは「夏〜秋の模試で弱点がはっきりした時点」です。
人によっては春から予備校を受けている方もいます。
直前期に慌てて申し込むより、苦手が見えた段階で動く方が選択肢は広がります。
既卒でも独学で合格できますか?
可能ですが、新卒より難しくなるのは事実です。
学校のサポートや仲間がいない分、ペース管理と弱点分析を一人で担う必要があるからです。
既卒の方は、予備校や講座を「伴走役」として前向きに検討してみてください。
まとめ:予備校が必要かは「自分で弱点を埋められるか」で判断しよう
- 新卒の合格率は9割を超えるが、既卒は3割ほどと一気に厳しくなる
- 独学でつまずく原因は「弱点分析不足」「計画崩れ」「根拠を説明できない」の3つ
- 計画どおり進められる人は独学、崩れやすい人や既卒の人は予備校が向いている
- 迷うなら、苦手分野だけ講座を使う「部分利用」もおすすめ
予備校に通うことも、独学で頑張ることも、どちらも正解になり得ます。
あなたに合ったやり方で、最後まで走りきってください。心から応援しています。
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