【国試対策】交感神経と副交感神経について解説!

脳神経
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看護学生
看護学生

交感神経と副交感神経がよく分からない、、
どっちがどう作用するか覚えるのが大変、、

自律神経は複雑なので理解は大変だと思います
今回で学んでいきましょう!

看護師国家試験でもよく出る「交感神経」と「副交感神経」。 でも、「どっちがどっちの働き?」とごちゃごちゃになりがちですよね。

まず前提として、自律神経は「自分の意思ではコントロールできない神経」です。
呼吸・消化・循環など、生体の恒常性の維持に重要な役割を持っています。

自律神経は2種類ある!

自律神経には、交感神経副交感神経があります。

種類働きのイメージ
交感神経エネルギーを消費する変化をもたらす神経
例)散瞳・心拍数上昇・血圧上昇
副交感神経エネルギーを確保する変化をもたらす神経
例)縮瞳・心拍数低下・消化管運動の亢進

消化管運動の亢進となると交感神経では?、と思った方がいるかもしれません。
イメージとしては、行動しようって時に消化管が活動すると、便意により行動どころではなくなってしまいますよね。
そのため交感神経が優位の時は消化管運動は抑制され、副交感神経優位の時に亢進されます。

ちなみに末梢血管は、交感神経が優位になると収縮します。
          副交感神経が優位になると拡張します。

交感神経と副交感神経の違い【表で整理】

器官・機能交感神経副交感神経
瞳孔散瞳縮瞳
心拍数上がる下がる
血圧上がる下がる
気管支拡張する収縮する
胃腸の運動抑制される促進される
肝臓グリコーゲン分解グリコーゲン合成

神経伝達物質と受容体

自律神経はアセチルコリンとノルアドレナリンの2つの神経伝達物質によって刺激が伝わる。
(下図参照)

ここでは交感神経ではアドレナリンが、副交感神経ではアセチルコリンが放出されると分かってもらえたら大丈夫です。

過去問に挑戦

第1問

第102回
午後81問副交感神経の作用はどれか。2つ選べ

  • 1. 瞳孔の散大
  • 2. 発汗の促進
  • 3. 心拍数の低下
  • 4. 気管支の拡張
  • 5. 消化液の分泌亢進
答え(クリックすると表示されます)
  • ③、⑤

第2問

第98回
午後19問交感神経系の緊張で弛緩するのはどれか。

  • 1. 立毛筋
  • 2. 瞳孔散大筋
  • 3. 膀胱括約筋
  • 4. 気管支平滑筋
答え(クリックすると表示されます)

まとめ

自律神経は国家試験問題の大部分を占めることはないですが、出やすい分野ではあります。器官によって、どちらの自律神経がどのように作用するか複雑です。確実に点数を取れるようしっかり整理しておきましょう。

今回は以上です。
学習の参考になれば幸いです。

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