看護師国家試験では「心筋梗塞」「脳梗塞」「心房細動」などの疾患が出やすいです。これらの疾患に欠かせないのが抗血栓薬です。
この記事では抗血栓薬について、ポイントを絞ってズバッと解説します。
抗血栓薬とは?
血栓の形成の予防や治療に用いる薬物です。
上記に挙げた疾患や、心房細動による血栓形成などの予防や治療にも用いられます。
抗血栓薬の種類と分類
国試で出やすい抗血栓薬は以下になります。
種類 | 主な薬剤 | 主な作用部位 | 主な疾患 |
---|---|---|---|
抗凝固薬 | ワルファリン DOAC | 凝固因子に作用 | 心房細動、肺塞栓症など |
抗血小板薬 | アスピリン クロピドグレル | 血小板の凝集を防ぐ | 狭心症、心筋梗塞など |
DOAC(ドアック)とは直接経口抗凝固薬の総称のことを言います。
種類は、
プラザキサ(一般名:ダビガトラン)
リクシアナ(一般名:エドキサバン)
イグザレルト(一般名:リバーロキサバン)
エリキュース(一般名:アピキサバン)
*国試で薬剤名は出ないと思いますが、今後の臨床の参考程度に記載しておきます。
注意点
- 出血傾向の患者に対しては禁忌
- ワルファリンは血中にビタミンKが多いと作用が減少(拮抗)するため、納豆や青汁などの食品の摂取は控える
- アスピリンは、低用量では抗血栓薬の効果があり、用量が増えると消炎鎮痛作用効果があり、NSAIDsとして使用される
過去問に挑戦!
第1問
第95回 午後22問
少量投与によって血小板の機能を抑制し血栓形成を防ぐのはどれか。
- 1. アスピリン
- 2. クエン酸ナトリウム
- 3. ヘパリン
- 4. ウロキナーゼ
答え(クリックすると表示されます)
- ①
第2問
第103回追試 午後80問
ワルファリンの服用時に避けた方がよい食品はどれか
- 1. 緑 茶
- 2. 納 豆
- 3. チーズ
- 4. バナナ
- 5. グレープフルーツ
答え(クリックすると表示されます)
- ②
今回は以上です。
学習の参考になれば幸いです。