【看護師国家試験対策】糖尿病の合併症をスッキリ整理!よく出るポイントまとめ

内分泌系
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看護学生
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糖尿病には色々な合併症があるのは知ってるけど、
どんな合併症があるのか正確に分かっていません、、

運営者
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本当に色々な合併症がありますよ。
今回はその合併症について学んでいきましょう!

糖尿病は、看護師国家試験で頻出の疾患です。
糖尿病を発症すると様々な合併症が起きます。合併症についても当然国試では問われやすいです。
この記事では、糖尿病の合併症を、国試で問われやすい要点を中心に解説します。

糖尿病の合併症は2種類ある

糖尿病の合併症は、以下のように大きく 「急性合併症」と「慢性合併症」に分類されます。

  • 急性合併症:短期間で急激に進行。命に関わることも。
  • 慢性合併症:長期間の高血糖が原因で進行。生活の質に影響。

急性合併症

(1)低血糖

原因:インスリンや内服薬の過剰、食事摂取不足、運動量増加など
症状:動悸、冷汗、ふるえ、意識障害

(2)糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)

対象:主に1型糖尿病患者
原因:インスリンの極端な不足により、脂肪が分解 → ケトン体蓄積
症状:嘔気、意識障害

(3)高浸透圧高血糖症候群(HHS)

対象:主に2型糖尿病の高齢者
原因:高度な脱水と極度の高血糖
症状:口渇、尿量増加、脱水、意識障害


慢性合併症

(1)細小血管障害(ミクロアンギオパチー)

高血糖が長期間持続すると、毛細血管レベルの障害が進み、以下の3つの代表的な合併症が起こります。

  • 糖尿病性網膜症
    • 網膜の血管が障害され、視力低下・失明につながる
    • 検査:眼底検査(出血、血管新生の有無)
    • 看護:定期的な眼科受診を促す
  • 糖尿病性腎症
    • 糸球体の障害による蛋白尿 → 腎不全 → 透析導入の原因にも
    • 検査:尿中アルブミン、血中クレアチニン、eGFR
    • 看護:塩分・蛋白質・カリウム制限、血圧管理の指導
  • 糖尿病性神経障害
    • 感覚異常(しびれ、痛み)、自律神経障害(起立性低血圧、下痢・便秘、ED)
    • 看護:足病変への注意(感覚鈍麻により潰瘍・壊疽のリスク)

(2)大血管障害(マクロアンギオパチー)

中〜大動脈に動脈硬化が進行することで発症。

  • 代表的な疾患:虚血性心疾患、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症(ASO)など
  • リスク管理:高血圧・脂質異常症・喫煙の有無も加味して予防指導が重要

その他

  • 易感染性(好中球機能低下、血流障害によるもの)
  • 尿路感染症

看護師国家試験で問われるポイント

  • 合併症の分類(急性or慢性)を理解すること
  • 合併症の症状と看護を整理する(特にフットケアは問われやすい)

まとめ

糖尿病の合併症は、「なぜ起こるのか」「どう対応すればよいか」を押さえることで、国試だけでなく臨床にも直結する知識になります。特に急性合併症は命に関わるため迅速な判断が必要ですし、慢性合併症は生活の質や予後に大きく影響します。

国家試験では、「症状の組み合わせ」や「検査値の読み取り」など、単なる暗記では解けない問題も増えています。
そのため、今回のように合併症を全体像から理解することが大切です。

今回は以上です!
学習の参考になれば幸いです。

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【参考・出典】
・レビューブック看護
・病気がみえる vol.3 糖尿病・代謝・内分泌

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