
看護学生
脳出血ってどんな病気なんだろ?
脳の疾患ってことは何となく分かるんだけど、、

脳の疾患は覚えるのが大変だと思います。
国試でも出やすいので、今回しっかり学んでいきましょう!
脳出血は、看護師国家試験でも頻出の脳血管障害のひとつです。発症のメカニズムや症状、看護を理解しておくことが重要です。
この記事では、国家試験に出るポイントに絞って「脳出血」の基礎をわかりやすく解説します。
また過去国家試験に出た問題も掲載しているので、是非挑戦してみてください。
脳出血とは?
❶ 定義・原因
- 脳出血とは、脳内にある細い動脈が、様々な原因で破れることで脳内に出血する病気です
- 主な原因:高血圧(最も多い)、加齢、飲酒、喫煙などが挙げられます
❷ 好発部位と出血頻度
- 被殻出血(40%)
- 視床出血(30%)
- 橋出血(10%)
- 小脳出血(10%)
症状
部位 | 主な症状の特徴 |
---|---|
被殻 | 意識障害・(病巣側への)共同偏視・片麻痺 |
視床 | 意識障害・下方共同偏視・片麻痺 |
橋 | 意識障害・四肢麻痺 |
小脳 | 意識障害・(病巣側の反対)共同偏視・運動失調 |
出血量が多ければ血腫が形成されることがあるため、血腫除去術が行われます。
画像所見(CT画像と国試の選択肢対策)
- 脳出血では**CTで白く(高吸収)**写る
- 脳梗塞は**黒く(低吸収)**写る
🔍国試ポイント!
「意識障害あり」「突然の片麻痺」「CTで高吸収域」→ 脳出血の可能性大
治療
- 脳ヘルニアに有無が生命に深くかかわるため、頭蓋内圧コントロールが重要
- 手術療法(血腫除去術:適応がある場合は実施される)
初期対応と看護のポイント
- 急性期では、頭蓋内圧コントロールが重要(脳ヘルニア予防の為)
- 呼吸管理、血圧コントロールも治療の軸となる
- 安静・頭部挙上(30度)で頭蓋内圧の管理
- バイタル・意識レベルの厳重モニタリング(JCS・GCS)
- 体温上昇に伴う、代謝亢進・血圧上昇を予防する
脳ヘルニアは、頭蓋内の圧力(頭蓋内圧)が上昇して、脳の各部分を仕切っている比較的硬いシート状の組織に正常時からある小さな穴を通して、脳の一部が側方または下方に押し出されることで起こります。脳ヘルニアは緊急の治療を要する事態です。
(引用元:MSDマニュアル「脳ヘルニア」)
過去問
第102回改変
午前28問脳出血で最も頻度の高い出血部位はどれか。
(看護roo!より引用)
- 1. 被 殻
- 2. 視 床
- 3. 小 脳
- 4. 脳 幹
答え(クリックすると表示されます)
- ①
第113回
午後15問高血圧が原因で起こりやすいのはどれか。
(看護roo!より引用)
- 1. 脳出血
- 2. 脳塞栓症
- 3. 脳動静脈奇形
- 4. 急性硬膜下血腫
答え(クリックすると表示されます)
- ①
今回は以上です。
学習の参考になれば幸いです。
脳梗塞についても記事を書いているので、良ければ下記リンクから覗いてみてください👇️