【看護国試対策】糖尿病の症状・検査・合併症まとめ+5問ミニテスト付き!
糖尿病は、看護師国家試験で毎年出題される超重要テーマです。特に症状や合併症、検査値の知識は確実におさえておくべきポイント。この記事では、糖尿病の基本から看護の視点までを分かりやすく整理し、最後に5問のミニテストで理解度をチェックできます!
糖尿病とは?
糖尿病は、インスリンの分泌や作用が不十分なために、血糖値が慢性的に高くなる疾患です。
1型糖尿病と2型糖尿病の違い
- 1型糖尿病:自己免疫などにより膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されない
- 2型糖尿病:生活習慣や遺伝的要因により、インスリンの分泌低下や感受性低下が起こる
主な症状
- 多尿
- 口渇
- 体重減少
- 倦怠感
基準値の目安(空腹時)
- 正常血糖値:70〜109 mg/dL
- 糖尿病型:(空腹時)126 mg/dL以上
- HbA1c:6.5%以上で糖尿病型を疑う
糖尿病の合併症
糖尿病が長期間続くと、全身の血管が障害され、さまざまな合併症を引き起こします。
三大合併症
種類 | 症状 |
---|---|
糖尿病性網膜症 | 視力低下・失明リスク |
糖尿病性腎症 | 腎不全へ進行・透析導入 |
糖尿病性神経障害 | しびれ・感覚低下・下肢の潰瘍 |
その他の合併症
- 動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞のリスク上昇)
- 感染症への抵抗力低下
糖尿病の検査・看護
よく出る検査項目
- 血糖値測定(随時・空腹時・OGTT)
- HbA1c(過去1〜2か月の平均血糖値)
- 尿検査(尿糖、尿ケトン体)
ケトアシドーシスの特徴
- 高血糖+ケトン体 → 代謝性アシドーシス
- クスマウル呼吸、意識障害などを起こす
看護のポイント
- 食事・運動療法の指導
- フットケア(毎日の足の観察・傷の予防)
- 低血糖時の対応(ブドウ糖摂取など)
✅ ミニ問題で理解度チェック!
【第1問】インスリンを分泌するのはどの細胞?
- A:α細胞
- B:β細胞
- C:δ細胞
- D:F細胞
▶ 答えを見る
答え:B
📝 インスリンは膵臓のβ細胞から分泌され、血糖を下げる作用があります。
📝 インスリンは膵臓のβ細胞から分泌され、血糖を下げる作用があります。
【第2問】糖尿病性ケトアシドーシスで特徴的なのは?
- A:低血糖
- B:代謝性アルカローシス
- C:クスマウル呼吸
- D:頻脈性不整脈
▶ 答えを見る
答え:C
📝 酸血症に対する代償として深く速い呼吸(クスマウル呼吸)が起こります。
📝 酸血症に対する代償として深く速い呼吸(クスマウル呼吸)が起こります。
【第3問】HbA1cは過去どのくらいの血糖状態を反映する?
- A:1〜2日
- B:1週間
- C:2〜3週間
- D:1〜2か月
▶ 答えを見る
答え:D
📝 HbA1cは赤血球の寿命(約120日)に基づいて、過去6〜8週間の平均血糖値を反映します。
📝 HbA1cは赤血球の寿命(約120日)に基づいて、過去6〜8週間の平均血糖値を反映します。
【第4問】糖尿病性網膜症の進行に関与するのは?
- A:LDLコレステロールの増加
- B:長期間の高血糖状態
- C:インスリン使用歴
- D:運動不足
▶ 答えを見る
答え:B
📝 高血糖が続くと細小血管障害が進み、網膜に異常が起こります。
📝 高血糖が続くと細小血管障害が進み、網膜に異常が起こります。
【第5問】糖尿病患者へのフットケア指導で適切なのは?
- A:入浴後に皮を剥く
- B:きつめの靴下を着用
- C:毎日足を観察する
- D:素足で歩くことを勧める
▶ 答えを見る
答え:C
📝 足の観察は感染・壊疽の早期発見のために重要です。
📝 足の観察は感染・壊疽の早期発見のために重要です。
まとめ
糖尿病は、出題頻度・出題範囲ともに広く、看護師国家試験では避けて通れない分野です。この記事で得た知識をしっかり定着させて、模試や本試験に備えましょう!
👉 他の疾患のミニ問題集も今後掲載予定です。ぜひブックマークして勉強に活用してくださいね!
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