【国試対策】髄膜炎の症状・治療・看護を簡単解説!よく出るポイントまとめ

疾患
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髄膜炎とは?

髄膜炎は主に、くも膜下腔に生じる感染性炎症反応のことです。
髄膜は硬膜・くも膜下・軟膜で形成されています。(下図参照)

原因は「感染性」と「非感染性」に分かれます。

  • 感染性は細菌性やウイルス性は急性髄膜炎となり、1週間以内に進行します。
  • 結核性や真菌性は亜急性または慢性髄膜炎となり、2〜6週の経過で徐々に進行します。

重症化すると脊髄や脳実質にも影響を及ぼします。

引用:https://www.kango-roo.com/learning/3724/

主な症状と髄膜刺激症状

主な症状

  • 発熱
  • 頭蓋内圧亢進症状(頭痛・悪心・嘔吐)
  • 意識障害やせん妄
  • 痙攣

髄膜刺激症状

  • 項部硬直
  • ケルニッヒ徴候
  • ブルジンスキー徴候
引用:https://kango-oshigoto.jp/media/article/49642/

小児でみられる特徴的症状

  • 痙攣
  • 嘔吐
  • 易刺激性
  • 大泉門の膨隆

検査と診断

髄膜炎の診断には、腰椎穿刺のよる髄液検査を実施します。
細菌性髄膜炎では髄液は混濁がみられます。

細菌性髄膜炎では好中球の増加や発熱が見られます

ウイルス性・結核性・真菌性では、リンパ球優位の細胞数増加がみられます

治療と看護

治療

  • 細菌性髄膜炎:抗菌薬の投与
  • ウイルス性髄膜炎:抗ウイルス薬の投与

看護のポイント

  • 意識レベルの変化を観察
  • 頭痛・痙攣・嘔吐への対応
  • 刺激を減らすため、部屋の証明は暗くする
  • 痙攣時には、それに応じた対応を行う

国家試験での出題ポイント

国家試験では、以下のようなポイントが問われます

  • 基本ですが、症状はしっかり把握しておきましょう。
  • 乳児の症状として正しいものを選ばせる問題
    (大泉門の膨隆と選択肢にある場合は、その小児の年齢をしっかり確認しましょう。大泉門は何歳で閉じるか把握しておきましょう。)
  • 髄膜刺激症状の名称と徴候の組み合わせ
  • 痙攣時の対応については、髄膜炎に関係なく看護技術の一つとして問われることもあります。
  • 腰椎穿刺の注意点

今回は以上です。
学習の参考になれば幸いです。

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