「どの病院に就職したらいいかわかりません…」
これは、進路指導の時期になると毎年多くの学生から聞く悩みの一つです。
「とりあえず有名な病院?」「友達と一緒のところ?」――でも、本当にそれでいいのでしょうか?
今回は看護師の端くれとして、学生に実際に伝えている“病院選びのヒント”**をわかりやすくご紹介します。
もちろんこれが最適解、絶対正しいという考え方ではありません。
迷っている方の心が少しでも軽くなればうれしいです。
「なんとなく」ではなく「自分の軸」で選ぼう
就職先は看護師人生のスタートラインです。
けれど、「どこでもいい」「友達と一緒」では、後悔することも少なくありません。
まずは、自分が何を大事にしたいのかを明確にしましょう。
▽ たとえば、こんな軸があります:
- 働く場所:地元?県外?通勤時間は?
- 分野:急性期?慢性期?小児・精神・在宅?
- 教育体制:プリセプター制度あり?新人研修は手厚い?
- 人間関係:職場の雰囲気は穏やか?
- 理想像:どんな看護師になりたいか?
今持っている軸が今後変わることはあると思いますし、変わっても全然問題ありません。
その時その時で軸をしっかり持っていれば良いと思っています。
実際に見に行こう|病院見学やインターンを利用しよう
就職説明会やパンフレットだけでは分からないことが、見学でははっきり見えることがあります。
▽ 見学で注目してほしいポイント
- 廊下ですれ違うスタッフの表情や声かけ、身だしなみ
- スタッフの患者への接し方
- 病棟の空気感(清潔感・忙しさ・静かさ)
- 教育体制や研修の話が具体的かどうか
実際、「見学でピンと来た病院が一番合ってた!」という卒業生もいます。
また現在はSNSを利用している病院も増えてきました。
そういった投稿にも注目して、雰囲気を確認してみるのも有効かと思います。
「学びたい」と「続けられる」のバランスを大切に
「とにかく学びたい!」と希望する学生には急性期や大学病院が人気ですが、学べる環境=厳しさもあるということを忘れずに。
反対に、「優しい雰囲気」「ゆっくり学べる」職場を選ぶ学生もいます。
自分の性格や体力、メンタルの強さと照らし合わせながら選ぶことが大切です。
就職選びのリアルアドバイス
- 有名病院でも人間関係が合わないとつらい
- 小規模でも教育体制が手厚い病院もある
- 最初の職場が合わなくても、やり直しはできる
- 転職で花開く人もたくさんいる
つまり「失敗しないこと」よりも「自分で納得して選ぶこと」が大切です。
まとめ|あなたに合う場所が、正解の就職先です
就職活動に正解・不正解はありません。
でも「ここなら頑張れそう」「成長できそう」と思える場所を選んだ人は、やっぱり長く続いています。
看護師の働き場所は病院だけではありません。
訪問看護、デイサービス、老健など活躍の場は数多くあります。
自分に合った就職が出来るよう応援しています。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。