糖尿病には「1型」と「2型」の2つのタイプがあることは知っていても、
「どう違うの?」「どっちがインスリン使うんだっけ?」と混乱してしまうこともありますよね。
とくに看護師国家試験では、両者の違いやそれぞれの対応が問われることも多い重要なテーマです。
このブログでは、1型と2型の糖尿病の違いを、シンプルに、わかりやすく解説します。
試験対策にも、実習や臨床の理解にも役立つ内容をギュッとまとめました!
1型糖尿病と2型糖尿病の違い
各項目ごとにそれぞれの違いについて解説していきます。
罹患している比率
1型糖尿病:5%
2型糖尿病:95%
2型糖尿病の方が圧倒的に多い
体型
1型糖尿病:痩せ型〜正常多い
2型糖尿病:正常〜肥満が多い
インスリン分泌
1型糖尿病:欠乏。1型糖尿病の原因はインスリン分泌の障害によるものです。
2型糖尿病:低下。2型糖尿病の原因はインスリンの作用不足によるものです。
作用不足の原因は、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性増加があります。
インスリン分泌低下:膵臓からのインスリン分泌が障害されている
インスリン抵抗性:インスリンが効きにくく、糖を取り込みにくい状態
インスリンの適応
1型糖尿病:絶対的適応。1型糖尿病の治療はインスリン療法が中心です。
2型糖尿病:インスリン分泌障害が原因の方には適応。
経口血糖降下剤の適応
1型糖尿病:無効
2型糖尿病:有効
食事療法・運動療法の効果
1型糖尿病:補助的。主軸となるものではない
2型糖尿病:最重要。食事と運動が糖尿病の改善・悪化防止にとても重要
図で表すと
項目 | 1型糖尿病 | 2型糖尿病 |
比率 | 5% | 95% |
体型 | 痩せ型〜正常多い | 正常〜肥満が多い |
インスリン分泌 | 欠乏 | 低下 |
インスリンの適応 | 絶対的適応 | 適応の場合もある |
経口血糖降下剤の適応 | 無効 | 有効 |
食事療法・運動療法の効果 | 補助的 | 最重要 |
以上が1型糖尿病と2型糖尿病の特徴的な違いになります。
自己学習の参考になれば幸いです。
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